バリ島の病院って実際どうなの?医療事情の実態について

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バリ島 怪我 病院

わたしがバリ島移住を決める際に、心配ごとのひとつであったのがバリ島の医療基準でした。

短い日数の旅行中でもお腹を下したり、風邪をひいてしまったりというのはよくある話ですが、もちろんその程度の診察や治療ならば、なんの問題もありません。

しかし今後、長く生活していくうえではどんな事故・病気になるか分かりませんし、いざという時に『バリ島の病院で本当に適切な治療が受けられるのか?』と、日本の医療基準と比べるとやはり不安が残るのは事実です。

おかげさまで、現在は家族ともども健康に過ごせていますが、何度かバリ島の総合病院にもお世話になっているので、現段階でのバリ島医療事情の実態をお伝えしたいと思います!!

どの病院を選べばいい?

病院選びは病気や怪我の程度にもよります。医療費、救急体制の有無など、実際に診察・治療を受けての印象などを含めていくつかの病院を紹介したいと思います。

タケノコ診療所

風邪の症状や熱が出た・バイクで転んで足が傷だらけ・・・ぐらいまでの症状であれば、こちらの診療所で対処できると思います。

一番のメリットは待ち時間がほぼゼロなところ。時間があまりないけど薬が欲しい時や、こども連れで長時間待てない時などにもすぐに診てもらえます。

体調不良でここに来るとほぼ必ず血液検査と点滴を勧められますが、バリ島では普通です。

ここで対処できない(入院や精密検査が必要)と判断された場合は、総合病院に紹介状を書いてもらえます。日本語通訳できる方が常駐しています。

タケノコ診療所の詳細はこちら

シロアムホスピタルズ

サンセットロード沿いにあり、南部エリアからアクセスの良い新しい総合病院です。

ここでは内科と、婦人科のエコー、次男がオデコを縫った時に救急で利用しました。

専門医も常駐していて医療機器も充実しているので、下痢とか風邪とかよりもちょっと心配な症状がある、というような時には丁度良いと思います。

2019年現在、日本人の通訳をできる方がいないので、手術や入院が必要となった場合は語学ができないと心配かもしれません。医師に『翻訳してほしい』と伝えればグーグル翻訳もしてくれます。

診療費は1万円前後~だと記憶しています。次男が救急でオデコを縫った時は2万円程度でした。

シロアムホスピタルズの詳細はこちら

BIMCホスピタル

クタ地区とヌサドゥア地区にある総合病院です。

どちらも日本人通訳の方が常駐しているので、言語の心配はありません。

ここではタケノコ診療所で【デング熱】と診断され、『入院が必要』と言われた際にヌサドゥアの病室に空きがあるとのことで、救急車で運ばれました(笑)救急ではないのでサイレンは鳴らされませんでしたが・・・

タケノコ診療所のすぐ近くにシロアムホスピタルがあるのに、ヌサドゥアのBIMCに運ばれたということは、救急で入院が必要な時の病室の数が多いのかもしれません。

BIMCホスピタルの詳細はこちら

スリャウサダ

デンパサールにある総合病院です。

わたしがタケノコ診療所で血液検査をした際、かなりの貧血が発覚し紹介してもらった病院がこちらです。専門医と日本人通訳が常駐しているので、精密検査を受けた際の説明もきちんと理解できます。

海外旅行保険に加入していると、ローカルの方達とは別のVIP病棟に案内されます。

もちろん医療費もVIP価格です。診療費と薬だけでも2万円くらいだったと思います。

スリャウサダの詳細はこちら

プリマメディカ

わたしはこの病院で次男を出産しました!

旅行者の方がここに来ることはあまりないかもしれませんが、バリ島在住で出産する場合はここの病院で、という方が多いと思います。

と、いうのもプリマメディカの産婦人科の先生が週に1回タケノコ診療所で婦人科検診をしています。タケノコ診療所で日本語通訳してもらいながら赤ちゃんの定期健診ができるのです。定期健診だけタケノコ診療所で受けて、出産の際は違う病院で産むこともできますが、一貫した主治医の方が安心できると思います。

出産の際は、予約をしてから(だいたいの予定日付近で)入院します。普通分娩の場合は1日~2日のみの入院です。

プリマメディカの詳細はこちら

原因不明の症状・入院が長引く場合は即帰国

残念ながら、原因不明の症状が続き薬漬けで入院しても良くならず、そのまま亡くなってしまった知人を何人か知っています。

決して脅かすわけではありませんが、万が一症状が改善しない入院が続くのであれば、お金がいくらかかっても即帰国してください。一番大切なのは命です。

セカンドオピニオンが必要な場合も?

まだバリ島移住して間もないころ、旦那が『なんか、キンタマが痛いんだよね。。。』と言い出し、熱もあるようなのでタケノコ診療所に行ったところスリャウサダを紹介され精密検査を受けたんです。

医師『あーキンタマの中になんかできてるね。これ、手術しないと妊娠できないけど、どうする??』

と、精巣静脈瘤と言って、良性の疾患だという結果が出たのです。

医師『今すぐ妊娠を望んでないなら急いで手術はしなくていいけどねー』

と、急を要する事ではないようなので、旦那の症状も落ち着いているし、まだ2人目の出産の事も考えていなかったのでそのままにしておいた事により、約1年後には元気な男の子(次男)を出産した次第です。

日本だったら『妊娠する可能性が低くなる』というところを『妊娠できない』と言い切ってしまったワケですね。

【手術が必要!!】などと、言われても急を要さないのであれば是非セカンドオピニオンを受けてください。

まとめ

以上の総合病院は、わたしの見解ではありますが、医療機器も充実していますし、専門医もいますのでちょっとした手術(盲腸や骨折など)なんかはまぁ問題ないのかな、と思います。

しかし、もしこの記事を読んで不安が増してしまったのなら今一度考えてみてください。

日本の医療と比べ不安が残ったとしても、どこの国に住んでいてもいつどんな病気や怪我をするか分かりませんし、しないかもしれないのです。万が一の病気や怪我を心配して、旅行や移住を諦めるのはもったいないと思うのです。

ただ、わたしたち移住者は医療費がとても高額です。

次男が救急でオデコを縫った時も、診療の前に治療費の見積もりを出され『治療費を支払うことができるか?キャッシュレスで保険料が支払えない場合現金で支払う事ができるか?』という書類にサインをさせられます。

保険に入っていない・クレジットカードなども持っておらず治療費を支払う見込みがないと判断された場合は、治療してもらえないということもあるのです!!

在住者の中には、日本の国民健康保険しか入っていない・現地の保険で最小限しか保証されない保険しか入っていない、という方もいるのですが、わたしは万が一・億が一のために海外旅行保険または海外で適応できる保険が必要だと思います。

そしてあたりまえのようですが、日々の食事や健康・自己管理が一番の保険だということを忘れずにいたいですね。

おまけ:バリ島あるある?救急車にまつわるコワイ話。

バリ島の主要道路は時間帯によって渋滞がヒドイです。

そんな中、サイレンを鳴らした救急車が通れないのは恐怖でしかありません。車線を無視した車やバイクが多すぎて道路の端にも寄れません。救急車は渋滞にハマればアウト!!

 

また、救急車にまつわるこんな話も↓↓

 

・わたしのママ友のお母さまがバリ島に旅行に来た時の話です。

食品アレルギーを持ったお母さまに、わたしのママ友はうっかりアレルギー食品を食べさせてしまい、ショックを起こし救急車で搬送されたのです。

病院に向かう途中、救急車はなんとガソリンスタンドに寄って給油。

ママ友のお母さまは『わたしの人生はここまでだ・・・』と思った、と後に語っております。

なんとか処置が間に合ったようでホントに良かったのですが、アレルギーや急な発作をお持ちの方は充分にお気をつけください!

 

 

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